内視鏡外科 技術認定プログラム

Technical certification program

消化器外科・内視鏡外科 技術認定プログラム

内視鏡外科「技術認定」を取得し、ロボット手術のエキスパートを目指したい!

そんな熱意を持った若手外科医を対象に、当講座では卒後6年目以上の外科医師を対象に、消化器外科学会専門医と内視鏡外科学会の技術認定医の取得を目指す「消化器外科サブスペシャル研修コース」を設置しています。内視鏡外科医として腹腔鏡やロボット手術を積極的に学んで、その道のエキスパートを志す若手医師は、ぜひ当科の研修プログラムをご検討ください。これまで多くの若手外科医が日本内視鏡学会の認定する「技術認定医」を取得してきた実績があります。

興味を持たれた方は、ぜひコチラからお問い合わせください。

Philosophy

プログラムの理念・特徴

プログラムの理念・特徴

    1. 少数の修練医に目指す認定領域の手術を集中させ、早い段階でロボット手術を執刀
    2. 質の高い臨床研究を計画・実施し、学位論文を執筆
    3. 前歴は問わず、修了後の進路は自由
    4. 全国どこでも通用する手術手技の習得を意識

臓器別に少数の修練医に症例を集中させる

私たちの講座は、腹腔鏡手術・ロボット手術のスペシャリストを志す熱意のある若手外科医を毎年少数限定で採用し、集中的に症例を経験させることで、短期間で技術認定医取得のレベルに到達させるトレーニングプログラムを提供しています。

そのため募集定員は上部消化管1名、下部消化管2名以下に制限して採用しています(その時々の修練者の達成度によって募集状況は日々変化しますので、興味がございましたら遠慮なくお問い合わせください)。

 本プログラムは、有数の手術症例数を有する総合南東北病院(福島県郡山市)で研修を行います。
当院は豊富な消化器癌の手術症例を有する施設で、修練医1名当たりの経験症例数は、消化器外科専門医はもちろん、内視鏡外科学会の技術認定医申請のために必要な経験数は1年間程度で余裕をもって超えることができます。
これは全国の教育病院と比較してみても多い方であると自負しています。

 昨今の技術認定の審査をクリアするのは決して広き門とは言えませんが、外科専門医研修が終了したばかりの卒後6年目の医師や、それまでの勤務施設で内視鏡外科手術の術者経験が少なかった方でも、2年ないし3年の修練を経て技術認定審査に合格を果たしています。

 また最近では、ロボット支援下手術の普及にともない、どの教育病院でも若手の内視鏡外科のトレーニングが混とんとした状況になってきています。

当講座では、早い段階で腹腔鏡手術とロボット支援下手術の両方を経験する新しいプログラムを準備しています。

当院は、保険収載以降、東北6県で最初に胃癌・直腸癌にロボット支援下手術を実施した病院であり、その後も順調に症例数を伸ばしています。

われわれは、若手の内視鏡外科とロボット支援下手術のトレーニングを両立することが可能と考えており、限られた時間の中で教育効果を最大化するために、シミュレーション設備、各種エキスパートとの勉強会などの教育環境の向上に力を入れています。

手術だけでなく、学位取得を目指した研究指導

手術だけでなく、学位取得を目指した研究指導

 プログラムの大きな柱として、手術のトレーニングのみならず「臨床研究の方法論を体系的に学ぶ」ことを義務付けています。小規模な研究であっても、修練医自身が研究責任者となって「研究プロトコール作成・実施・解析・論文化までの全工程を実施する」ことが重要です。そのためには、平日1日は臨床業務から離れて、臨床研究のための時間を確保します。

ともすれば若手外科医の研究活動は、大きな組織に所属して、大規模なプロジェクトの手伝いをするといった仕事になりがちですが、本プログラムでは「自分自身の日常診療に直接役立つような臨床研究」を実施してもらいます。執筆した論文は学位論文として認められるレベルの研究理論・方法論について体系的に指導します。小規模な研究でも、自分の力で最初から最後まで完遂することで大きな学びが得られますよ。

ときに、手術の修練が充実しすぎてしまい、研究活動がおろそかになってしまう修練医も見受けられます。しかし、修練医もいずれは外科チームのリーダーとして多数の後輩指導をしていく立場になるのです。当講座の一つのミッションは、地域医療におけるリーダー的外科医を育成することです。そのためには、単に手術手技を磨くだけでなく、論理的な思考力を鍛えること、あらたな手術法の評価を適切に行うことができること、経験だけに頼らない科学的視点を育むことが重要と考えています。ただ手術をやらせてくれれば良いというのではなく、自分の頭で考え、診療から生じた様々な疑問に対して、自分自身の手で解決したい、という研究マインドを有する外科医を募集しています。

これまでの経験・今後の進路は一切問いません

卒後8~10年目くらいでも、これまで内視鏡外科手術の術者経験があまりないという方は結構いらっしゃいます。

実際、私も少し遠回りをしてきたため、卒後11年目まで癌の手術は開腹手術しか執刀経験がありませんでした。外科研修の環境はひとそれぞれ色々だと思いますので、それまでの経験値はとくに問題としません。

患者さんを思いやる気持ちがあって、学ぶ姿勢・手術に対する心構えがしっかりできている方でしたら、Welcomeです!

当院で研修を終えた修練医の進路はさまざまです。

さらなる専門性を高めるためにハイボリューム施設や大学病院に入職した者、研究のため海外留学をした者、出身地の地域病院で内視鏡外科を立ち上げた者など、実にさまざまです。
希望に合わせて、よりよい進路が見つかるようサポートいたしますので、遠慮なくご相談ください。

どこでも通用する真の外科医を目指して

 修練を行う総合南東北病院は、全国から様々なバックグラウンドの医師が集まる施設です。業務の効率化、働生き方改革を進めるためにも、常に新しい診療体制や周術期管理などを模索しています。

地方の老舗病院では、その施設でしか通用しないローカルルールやお作法が多く、せっかく時間をかけて学んだことが、他の病院で全く通用しないこともあると思います。
当院はそうならないよう、国内外の新しい知見を柔軟に取り入れ、いつでも・どこでも通用する普遍的な外科理論を追求する姿勢を重視しています。

 プログラムに興味を持たれた方はご連絡フォームよりお問い合わせください。
トレーニングの内容や期間、その他条件などにご不明点、ご希望がある場合も遠慮なくご連絡頂ければと思います。こちらの提供できる研修環境があなたのご希望に沿うかどうか、一緒に考えてみたいと思います。

MISMO消化器外科サブスぺ研修プログラム

連絡先プログラム責任者 本多通孝
対 象卒後6年目以上・消化器外科をサブスペシャリティとして志す者
とくに内視鏡外科・ロボット外科手術に興味を持つ者
処 遇福島県立医大のプロジェクト教員(助手)として雇用。
大学の職員として、研究費の申請、研究資源の利用が可能です。総合南東北病院(郡山市)の外科常勤医として勤務していただきます。
臨床・手術のトレーニングは総合南東北病院で行います。
総合南東北病院とは、福島県郡山市にある がん診療連携拠点病院で、北関東~東北地方でも有数の症例数を誇る活気あふれる総合病院です。
各科の連携が良く、コメディカルのモチベーションが高く、患者さん本位のスムーズな医療が実施できる場です。
手術のレベルは高く、消化器外科医の病院長をはじめとし、消化器外科学会指導医6名、内視鏡外科技術認定医8名、肝胆膵外科高度技能医2名が指導にあたります。詳細は総合南東北病院消化器センターのサイトをご覧ください。
修練期間3年コースと4年コースを設置(経験値に応じて2年間の研修も受け入れる場合がある)
3年コースでは6カ月以内、4年コースでは1年以内の留学期間を設けています。留学先は当講座から紹介できる施設以外にも修練者が希望し、受け入れ先の許可があれば認められます。一つの病院だけで修練を続けていくと、どうしても経験に偏りが出てしまいます。定期的な短期の院外研修(専門施設での見学)の他に、上記留学期間を利用した研修を奨励しています。
3年コースの到達目標・胃または大腸の内視鏡外科手術を術者として完遂できる(技術認定医取得レベルのビデオ撮影を行います)
・消化器外科専門医取得に必要な症例をすべて経験する
・自ら主体的に計画した臨床研究を実施し、論文を作成する
4年コースの到達目標 上記3年コースの到達目標に加え
・困難症例の術者経験
・学位取得に向けたより質の高い研究論文をアクセプトさせる(条件を満たせば論文博士の申請が可能です。当科入職までの経歴・研究期間等の学位規定がありますので個別にお問い合わせください。)が組み込まれます。
プログラム例【1年次】
臨床(総合南東北病院・外科医員として)
・胃または大腸の内視鏡外科手術を中心に修練(術者は週1例を目安に経験する)
・広範囲内視鏡外科技術認定医の申請に向けた提出ビデオの撮影を行う
・消化器外科専門医取得に必要な症例は全て経験しておく。

研究(平日、週1日は研究のためのベッドフリー)
・遠隔学習システムによる臨床研究の基礎学習
・研究プロトコールの作成(8月までに研究計画を立案し倫理委員会に提出)
・研究開始・進捗をカンファランスで報告

【2年次】
留学期間(受入施設・研究所・大学)
・臨床研究の遂行や専門医取得に必要な学習・トレーニングのために、個々の希望する施設へ留学する
・京都大学臨床研究者養成コースの受講を推奨している。
(その他、個々の希望に応じて適切な専門施設を紹介。海外も可)

【3年次】
臨床(総合南東北病院・外科医長として)
・指導的立場での手術経験を積む
・専門医・認定医の取得
・比較的難易度の高い内視鏡外科手術の術者経験

研究(平日、週1日は研究のためのベッドフリー)
・福島県をフィールドとした外科領域の臨床疫学研究の企画と実施
・1年次、2年次の期間に収集した臨床データの解析と発表
・国際学会での発表と英文論文の作成
・4年コースの場合:学位論文の完成
勤務形態平日1日を研究日としてベッドフリーとする(臨床研究の学習・計画・実施に充てる)
土日は交代制勤務
当直 月1回~1.5回
給与例卒後6年 1000万程度
卒後10年 1200万程度
社会保障あり
住宅手当・学会出張手当あり
修練後の進路プログラム年限を満了した後の進路は個々の自由意思に任せており、縛りはありません。過去には、継続して1-2年間残留して研鑽を積んだ者、さらに専門性を高めるためにハイボリュームセンターに入職した者、海外留学した者、ロボット支援下手術の立ち上げを目的に他施設に異動したものなど様々です。全国さまざまな病院と交流がありますので、当院からの紹介によって移籍したケースが多いです。どのような進路でも、できる限り応援しますので個別にご相談ください。

MISMO消化器外科サブスぺ研修プログラム

【連絡先】
プログラム責任者 本多通孝
【対 象】
卒後6年目以上・消化器外科をサブスペシャリティとして志す者
とくに内視鏡外科・ロボット外科手術に興味を持つ者
【処 遇】
福島県立医大のプロジェクト教員(助手)として雇用。
大学の職員として、研究費の申請、研究資源の利用が可能です。総合南東北病院(郡山市)の外科常勤医として勤務していただきます。
臨床・手術のトレーニングは総合南東北病院で行います。
総合南東北病院とは、福島県郡山市にある がん診療連携拠点病院で、北関東~東北地方でも有数の症例数を誇る活気あふれる総合病院です。
各科の連携が良く、コメディカルのモチベーションが高く、患者さん本位のスムーズな医療が実施できる場です。
手術のレベルは高く、消化器外科医の病院長をはじめとし、消化器外科学会指導医6名、内視鏡外科技術認定医8名、肝胆膵外科高度技能医2名が指導にあたります。詳細は総合南東北病院消化器センターのサイトをご覧ください。
【修練期間】
3年コースと4年コースを設置(経験値に応じて2年間の研修も受け入れる場合がある)
3年コースでは6カ月以内、4年コースでは1年以内の留学期間を設けています。留学先は当講座から紹介できる施設以外にも修練者が希望し、受け入れ先の許可があれば認められます。一つの病院だけで修練を続けていくと、どうしても経験に偏りが出てしまいます。定期的な短期の院外研修(専門施設での見学)の他に、上記留学期間を利用した研修を奨励しています。
3年コースの到達目標
・胃または大腸の内視鏡外科手術を術者として完遂できる(技術認定医取得レベルのビデオ撮影を行います)
・消化器外科専門医取得に必要な症例をすべて経験する
・自ら主体的に計画した臨床研究を実施し、論文を作成する
4年コースの到達目標
上記3年コースの到達目標に加え
・困難症例の術者経験
・学位取得に向けたより質の高い研究論文をアクセプトさせる(条件を満たせば論文博士の申請が可能です。当科入職までの経歴・研究期間等の学位規定がありますので個別にお問い合わせください。)が組み込まれます。
プログラム例
【1年次】
臨床(総合南東北病院・外科医員として)
・胃または大腸の内視鏡外科手術を中心に修練(術者は週1例を目安に経験する)
・広範囲内視鏡外科技術認定医の申請に向けた提出ビデオの撮影を行う
・消化器外科専門医取得に必要な症例は全て経験しておく。

研究(平日、週1日は研究のためのベッドフリー)
・遠隔学習システムによる臨床研究の基礎学習
・研究プロトコールの作成(8月までに研究計画を立案し倫理委員会に提出)
・研究開始・進捗をカンファランスで報告

【2年次】
留学期間(受入施設・研究所・大学)
・臨床研究の遂行や専門医取得に必要な学習・トレーニングのために、個々の希望する施設へ留学する
・京都大学臨床研究者養成コースの受講を推奨している。
(その他、個々の希望に応じて適切な専門施設を紹介。海外も可)

【3年次】
臨床(総合南東北病院・外科医長として)
・指導的立場での手術経験を積む
・専門医・認定医の取得
・比較的難易度の高い内視鏡外科手術の術者経験

研究(平日、週1日は研究のためのベッドフリー)
・福島県をフィールドとした外科領域の臨床疫学研究の企画と実施
・1年次、2年次の期間に収集した臨床データの解析と発表
・国際学会での発表と英文論文の作成
・4年コースの場合:学位論文の完成
勤務形態
平日1日を研究日としてベッドフリーとする(臨床研究の学習・計画・実施に充てる)
土日は交代制勤務
当直 月1回~1.5回
給与例
卒後6年 1000万程度
卒後10年 1200万程度
社会保障あり
住宅手当・学会出張手当あり
修練後の進路
プログラム年限を満了した後の進路は個々の自由意思に任せており、縛りはありません。過去には、継続して1-2年間残留して研鑽を積んだ者、さらに専門性を高めるためにハイボリュームセンターに入職した者、海外留学した者、ロボット支援下手術の立ち上げを目的に他施設に異動したものなど様々です。全国さまざまな病院と交流がありますので、当院からの紹介によって移籍したケースが多いです。どのような進路でも、できる限り応援しますので個別にご相談ください。