サブスペシャリティ 消化器外科コース

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サブスペシャリティ 消化器外科コース

当講座では、内視鏡治療のスペシャリストを目指しつつ、消化器内科全般の診療レベルも高めていきたいという熱意ある若手内科医を対象とし、適切な内視鏡治療症例を集中的に経験させ、最短期間で消化器病専門医・内視鏡専門医を取得すると同時に、医学博士取得に向けた学位論文の作成も指導する教育プログラムを提供しています。

消化器内科の修練プログラムは、3年コース、4年コースを基本としています。
(個人の状況に応じて短期の研修も受け入れていますので、適宜ご相談ください)

修練者の身分は、福島県立医科大学・低侵襲腫瘍制御学講座の助手(学位取得者は業績に応じた職位になります)として採用します。
臨床のフィールドとして総合南東北病院・消化器内科で診療を行いますが、同時に大学の教員として研究活動も実施します。
もちろん、臨床・研究ともに、国内でも有数の実績ある指導医が直接指導しますので、ぜひHPをご覧いただき、興味を持たれた方はお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
見学、採用に関する面談は随時受け付けております。

Content

プログラム内容

本プログラムでは修練医1名当たりの経験症例数は、消化器外科専門医はもちろん、内視鏡外科学会の技術認定医取得のために必要な要件を1年間で十分な余裕をもって超えることができます。これは全国の教育病院と比較してみても多い方であると自負しています。  

最近は、ロボット支援下手術も普及しており、内視鏡外科のトレーニング体制は混とんとした状況です。
当講座では、早い段階で腹腔鏡手術の経験を十分に積んだうえで、ロボット支援下手術にスムーズに移行できるプログラムを準備しています。
当院は、保険収載以降、東北6県で最初に胃癌・直腸癌にロボット支援下手術を実施した病院であり、その後も順調に症例数を伸ばしています。若手の内視鏡外科トレーニングとロボット支援下手術導入の両立は十分に可能と考えており、各種エキスパートとの勉強会やシミュレーション実習など、教育環境の充実に力を入れてきました。

さらに、当講座の教育プログラムの大きな柱として手術のトレーニングのみならず、臨床研究の方法論を体系的に学ぶことを義務付けています。
小規模な研究であっても、修練医自身が研究責任者としてプロトコール作成、実施、論文化までの全工程を実施することを目標に指導を行っています。

そのためには、平日1日は臨床業務から離れて臨床研究のための時間を確保します。大きな組織に所属して大規模な臨床試験の手伝いをする仕事ではなく、自分自身が興味を持って日常診療に役立てることができる臨床研究を実施します。そのための時間的余裕と研究費を提供しています。


地域医療におけるリーダー的外科医を育成するためには、単に手術手技を磨くだけでなく、論理的な思考を鍛えること、あらたな手技や治療法の評価を適切に行うことができること、経験だけに頼らない科学的視点もつことが大切です。
ただ手術をやらせてくれれば良いというのではなく、自分の頭で考え、診療から生じた様々な疑問に対して、自分自身の手で解決したい、という強い意欲のある方を募集しています。

下記、プログラムの詳細をご覧いただき、興味を持たれた方はご連絡フォームよりお問い合わせください。トレーニングの内容や期間、その他条件などにご不明点、ご希望がある場合も遠慮なくご連絡頂ければと思います。こちらの提供できる研修環境があなたのご希望に沿うかどうか、一緒に考えてみたいと思います。

連絡先プログラム責任者 本多通孝
対 象卒後6年目以上
処 遇福島県立医大のプロジェクト教員(助手)として雇用
総合南東北病院(郡山市)の外科常勤医として勤務

大学の職員として研究資源を利用することができます。また、臨床・手術のトレーニングは総合南東北病院を拠点とします。
郡山市にあるがん診療連携拠点病院であり、がん診療実績の豊富な活力にあふれる総合病院で、各科の連携が良く、コメディカルのモチベーションが高く、患者さん本位のスムーズな医療が実施できる場です。
手術のレベルも高く、消化器外科医の病院長をはじめとし、消化器外科学会指導医3名、内視鏡外科技術認定医4名、肝胆膵外科高度技能医1名が在籍しており指導に当たります。詳細は消化器センターのサイトをご覧ください。
修練期間3年コースと4年コースを設置(経験値に応じて2年間の研修も受け入れる場合がある)
3年コースでは6カ月以内、4年コースでは1年以内の留学期間を設けています。留学先は当講座から紹介できる施設以外にもフェローが希望し、受け入れ先の許可があれば認められます。
一つの病院だけで修練を続けていくと、どうしても経験に偏りが出てしまいます。定期的な短期の院外研修(専門施設での見学)の他に、上記留学期間を利用した研修を奨励しています。
3年コースの到達目標・胃または大腸の内視鏡外科手術を術者として完遂できる(技術認定医取得レベル)
・消化器外科専門医取得に必要な症例をすべて経験する
・自ら主体的に計画した臨床研究を実施し、英文論文をアクセプトさせる
4年コースの到達目標3年コースの到達目標に加え
・困難症例の術者経験
・学位取得に向けた論文の完成
(条件を満たせば論文博士の申請が可能です。当科入職までの経歴・研究期間等の学位規定がありますので個別にお問い合わせください。)
が組み込まれます。
また、技術認定ビデオの提出が可能なレベルに到達した段階で、ロボット支援下手術の術者機会が得られるようにします。
プログラム例【1年次】
臨床(総合南東北病院・外科医員として)
・胃または大腸の内視鏡外科手術を中心に修練(術者は週1例を目安に経験する)
・広範囲内視鏡外科技術認定医の申請に向けた提出ビデオの撮影を行う
・消化器外科専門医取得に必要な症例は全て経験しておく

研究(平日、週1日は研究のためのベッドフリー)
・遠隔学習システムによる臨床研究の基礎学習
・研究プロトコールの作成(8月までに研究計画を立案し倫理委員会に提出)
・研究開始・進捗をカンファランスで報告

【2年次】
留学期間(受入施設・研究所・大学)
・臨床研究の遂行や専門医取得に必要な学習・トレーニングのために、個々の希望する施設へ留学する
・京都大学臨床研究者養成コースの受講を推奨している。
(その他、個々の希望に応じて適切な専門施設を紹介。海外も可)

【3年次】
臨床(総合南東北病院・外科医長として)
・指導的立場での手術経験を積む
・専門医・認定医の取得
・比較的難易度の高い内視鏡外科手術の術者経験

研究(平日、週1日は研究のためのベッドフリー)
・福島県をフィールドとした外科領域の臨床疫学研究の企画と実施
・1年次、2年次の期間に収集した臨床データの解析と発表
・国際学会での発表と英文論文の作成
・4年コースの場合:学位論文の完成
勤務形態平日1日を研究日としてベッドフリーとする(臨床研究の学習・計画・実施に充てる)
土日は交代制勤務
当直 月1回~1.5回
給与例卒後6年 1000万程度
卒後10年 1200万程度
社会保障あり
住宅手当・学会出張手当あり
修練後の進路プログラム年限を満了した後の進路は個々の自由意思に任せており、縛りはありません。
過去には、継続して1-2年間残留した者、さらなる専門施設でのトレーニングに出たもの、海外留学した者、ロボット支援下手術の立ち上げを目的に他施設に異動したものなど様々です。全国さまざまな病院と交流がありますので、採用枠によって紹介・移籍したケースも多いです。
どのような進路でも、できる限り応援しますので個別にご相談ください。
連絡先
プログラム責任者 本多通孝
対 象
卒後6年目以上
処 遇
福島県立医大のプロジェクト教員(助手)として雇用
総合南東北病院(郡山市)の外科常勤医として勤務

大学の職員として研究資源を利用することができます。また、臨床・手術のトレーニングは総合南東北病院を拠点とします。
郡山市にあるがん診療連携拠点病院であり、がん診療実績の豊富な活力にあふれる総合病院で、各科の連携が良く、コメディカルのモチベーションが高く、患者さん本位のスムーズな医療が実施できる場です。
手術のレベルも高く、消化器外科医の病院長をはじめとし、消化器外科学会指導医3名、内視鏡外科技術認定医4名、肝胆膵外科高度技能医1名が在籍しており指導に当たります。詳細は消化器センターのサイトをご覧ください。
修練期間
3年コースと4年コースを設置(経験値に応じて2年間の研修も受け入れる場合がある)
3年コースでは6カ月以内、4年コースでは1年以内の留学期間を設けています。留学先は当講座から紹介できる施設以外にもフェローが希望し、受け入れ先の許可があれば認められます。
一つの病院だけで修練を続けていくと、どうしても経験に偏りが出てしまいます。定期的な短期の院外研修(専門施設での見学)の他に、上記留学期間を利用した研修を奨励しています。
3年コースの到達目標
・胃または大腸の内視鏡外科手術を術者として完遂できる(技術認定医取得レベル)
・消化器外科専門医取得に必要な症例をすべて経験する
・自ら主体的に計画した臨床研究を実施し、英文論文をアクセプトさせる
4年コースの到達目標
3年コースの到達目標に加え
・困難症例の術者経験
・学位取得に向けた論文の完成
(条件を満たせば論文博士の申請が可能です。当科入職までの経歴・研究期間等の学位規定がありますので個別にお問い合わせください。)
が組み込まれます。
また、技術認定ビデオの提出が可能なレベルに到達した段階で、ロボット支援下手術の術者機会が得られるようにします。
プログラム例
【1年次】
臨床(総合南東北病院・外科医員として)
・胃または大腸の内視鏡外科手術を中心に修練(術者は週1例を目安に経験する)
・広範囲内視鏡外科技術認定医の申請に向けた提出ビデオの撮影を行う
・消化器外科専門医取得に必要な症例は全て経験しておく

研究(平日、週1日は研究のためのベッドフリー)
・遠隔学習システムによる臨床研究の基礎学習
・研究プロトコールの作成(8月までに研究計画を立案し倫理委員会に提出)
・研究開始・進捗をカンファランスで報告

【2年次】
留学期間(受入施設・研究所・大学)
・臨床研究の遂行や専門医取得に必要な学習・トレーニングのために、個々の希望する施設へ留学する
・京都大学臨床研究者養成コースの受講を推奨している。
(その他、個々の希望に応じて適切な専門施設を紹介。海外も可)

【3年次】
臨床(総合南東北病院・外科医長として)
・指導的立場での手術経験を積む
・専門医・認定医の取得
・比較的難易度の高い内視鏡外科手術の術者経験

研究(平日、週1日は研究のためのベッドフリー)
・福島県をフィールドとした外科領域の臨床疫学研究の企画と実施
・1年次、2年次の期間に収集した臨床データの解析と発表
・国際学会での発表と英文論文の作成
・4年コースの場合:学位論文の完成
勤務形態
平日1日を研究日としてベッドフリーとする(臨床研究の学習・計画・実施に充てる)
土日は交代制勤務
当直 月1回~1.5回
給与例
卒後6年 1000万程度
卒後10年 1200万程度
社会保障あり
住宅手当・学会出張手当あり
修練後の進路
プログラム年限を満了した後の進路は個々の自由意思に任せており、縛りはありません。
過去には、継続して1-2年間残留した者、さらなる専門施設でのトレーニングに出たもの、海外留学した者、ロボット支援下手術の立ち上げを目的に他施設に異動したものなど様々です。全国さまざまな病院と交流がありますので、採用枠によって紹介・移籍したケースも多いです。
どのような進路でも、できる限り応援しますので個別にご相談ください。